【書評】考えないヒント アイデアはこうして生まれる

【書評】

概要

放送作家の小山薫堂氏が、仕事や人生においてアイデアを出すために心がけていることをまとめた本である。

本書からの学び

「カノッサの屈辱」「料理の鉄人」「おくりびと」などを手掛けた著者が、最良のアイデアはそれぞれの中に眠っているとし、考えるテクニックを使うのではなく、自身をアイデア体質に変えていくことでアイデアを出していこうと提案している本だ。

あらゆるものの改善方法を考える「勝手にテコ入れトレーニング」や偶然を繋げて連鎖する「偶然力」を大事にするなど、様々な分野で活動している著者がどのようなことに心がけて日々を過ごしているかを垣間見ることができる。

「アイデアは、経験の化学反応から生まれると思っています。タイプの異なるいろいろなことを経験して、たくさんの生身の人に出会うことが一番大切で、机の上で考えているだけでは、アイデアはうまれないのではないでしょうか。」とあり、著者が自身をアイデアが生まれやすい環境に置いて結果を出し続けてきたことが分かる。

全体を通して、著者はアイデアや偶然の連鎖を起こすようにしており、スティーブ・ジョブスの「Connecting the dots」に通じるものがあった。

本書を読むと、著者の立ち位置だから色々なことができているという意見も出てきそうだが、読者が自分の生活が楽しくなるヒントを選んで実践していくことで、非常に役立つ本になると思う。

本書は著者が2006年に42歳の時点で執筆しており、2021年にほぼ同年代である私とは経験の差が大きいと感じてしまった。

近頃は新型コロナの影響もあるが、新しいことに取り組んだり人に出会ったりすることが減ってきていると気づきを得られたことも本書からの収穫だった。

また、著者は当時、家を考えるサイト「イエラボ」を主宰しており、テーマ曲である岡本真夜の「君へ帰ろう」は好きな曲だったのもよい思い出だ。

活かせるポイント

  • それは誰をどう幸せにするかを問う
  • 自分がストーリーの中にいると面白さにきづかないので第三者の視点が必要
  • 企画書では表紙の次に「かましの一行」
  • うまくいっているように見せる
  • 当たり前をリセットしてみる
  • いい人に出会い、その人が自分にとって大事な人と気づく
  • アイデアを話してもらえる人になる
  • プライオリティは常に入れ替わる
  • 今、目の前にあることは全て未来への貯金と思い、一つひとつを大切にしていく
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