カシオが好きだ。青春時代に90年代のGショックブームを経験して以来、今でも“イルクジ”や“W.C.C.S.”、“フロッグマン”等の単語にときめきを感じてしまう。
今年、カシオは腕時計販売開始50周年とのことだが、ひょんなことをきっかけにチープカシオを購入してしまい、価格以上の満足度に沼にはまる気持ちが分かってしまった。。
きっかけはカシオトロン
カシオは1974年に初めての腕時計としてカシオトロンを販売した。開発当時の「時間は1秒1秒の足し算」という発想は、電卓事業の技術者っぽくて非常によい。
2024年は50周年ということで、7月現在までに2種類のカシオトロン(TRN-50・TRN-50SS)が復刻され、物欲を刺激されて定価販売品を探したが、どちらも即完売で購入できなかった。
ダメ元で出張帰りに新宿京王百貨店の時計売り場にも行ったが、50周年記念モデルのラインナップでカシオトロンだけが売り切れだった。話を聞くと、時計の予約は発売月の月初日から店頭のみで受付らしく、カシオトロンはすぐに埋まってしまったらしい。
失意の中、販売再開しているショップがないか探しているうちに、なんとなくある時計が気になってきた。それがA171WE-1Aだった。
奥が深い
カシオトロンでネット検索していると、他の時計の情報もよく出てくるが、カシオトロンと同じ丸形で目に入ることが多いのがA171WE-1Aだ。
A171WE-1Aは、チープカシオと呼ばれるカシオスタンダードシリーズの1種である。
“チープ”という言葉は本来あまりいい意味では使用されないと思うが、チープカシオの場合は安くでも品質が高いという尊敬の意味が入っているように感じる。
Gショックのように耐衝撃性を謳っているわけではないが、イギリス男性が子供のころに使っていたチープカシオを20年ぶりに庭で発見したら、7分ほど遅れていたもののきちんと動いていた逸話もあり、驚異的なタフネスはチープカシオにも受け継がれているのだ。
そしてなんといっても種類が豊富で、「チプカシ沼」と言われるくらい中毒性がある。
A171WE-1Aはデジタル型のチープカシオに多い角形ではなく丸形であり、日本国内では正規販売されておらず海外向けの製品だ。
ショッピングサイトでも高評価が多く、カシオトロンで発生した時計購入熱は冷める気がしなかったのでネット注文してみた。
なんかキリっとしている
注文から数日後、届いたのがこちら。
まず視認性がいい。Gショックのように液晶が奥まっていないためか、表示が非常に見やすい。
つけてみると46gとのことで非常に軽い。Gショックや機械式時計と比べると、付けているのを忘れるくらい軽いので物足りなさも感じられるが、こちらになれると他の時計が重すぎると思うかもしれない。
そして外観がレトロでかっこよく、文字盤の配色も申し分なく、丸いのにキリっとしている印象を受けるのは秀逸なデザインだと思う。
外で使うとこんな感じ。
自然の中でもいい感じ。
— kanimayo (@kanimayoweb) July 10, 2024
a171we-1a #チープカシオ #casio pic.twitter.com/a9t6rTakfb
数千円でこの満足度が味わえるなら、次は何買うかなと検索してしまうのは無理もない気がする。
次のターゲット
A171WE-1Aで満足した後も、チープカシオで検索する毎日だ。
角型のA168シリーズやワールドタイマーのA500WA-1なんかも非常にかっこいい。
探している時のワクワクも含めて「チプカシ沼」なのだろう。しばらくは楽しい日々が続きそうだ。